【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
□私は少し剣が苦手なの
杏『やぁああっ!!!』
「まだまだ足りないよっ!!!!」
ガガガガっと鈍い音が道場に響く。
今日は、煉獄家修行最終日。
槇『(今朝の瑠火。とても顔色が良かった。)』
念の為、医者を家に呼んでおいたが
あれなら問題ないだろう。
2人の修行を見ながら、今朝の妻の様子に
ホッと胸を撫で下ろす。
_____________ドガンっつ!!!
大きな音にハッとすると
杏寿郎が壁まで吹っ飛んでいた。
槇『ほう、初めて攻撃したな。』
杏『…。っぐ。!!(力負けした…。)』
「杏寿郎、たった一撃で終わり?」
杏『ぐっ。……まだだぁああ!!!!!』
ダダダっと駆け寄る杏寿郎に微笑むと
は木刀をポーンとほおり投げる。
「私、実は剣は少し苦手なんだ。」
そう言うとグッと拳を握り構えた。
真っ直ぐ向かっていた杏寿郎が
グッと立ち止まる。
構えは崩さないがピクリとも動かない。
いや、動けないのだろう。
気迫がとんでもないのだ。
杏『…っ…ふっ。(何だこの気迫は。)』
息が詰まる。
常に喉元に刃物を突き立てられているようだ。
「杏寿郎、良く止まれたね。
見極めは早いに越したことはない。」
そう言うの周りに黒紫の炎が取り囲む。
人との打ち込みの時はオーラは制限しているため
この炎は気迫の類いなのだろう。
杏『………くっ!!』
ぐっと剣を握りしめるが冷や汗が止まらない。