【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
□こんなのよもやだ。
杏『…よもや。(眠る所ではなかった。)』
昨日の夜は本当に大変だった。
風呂上がりのがやたら色っぽいかったり
寝巻きがピッタリとしたノースリーブだったり
赤くなるのを面白がってくっついて来たと思ったら
散々からかってそのまま寝るは、
寝たと思ったら可愛らしく擦り寄ってくるわ、
柔らかいわ、いい匂いだわ。
流石にそういうものに疎い杏寿郎でも
思春期の男の子、刺激が強すぎて疲れ果てていた。
極めつけは寝起きの可愛さだ。
くっついたままトロンとした顔で
幸せ と微笑んだ姿は思い出すだけで
顔が暑くなるほど可愛らしかった。
槇『…杏寿郎、大丈夫か?』
明らかにヤバイ息子の顔にギョッとして
そう声をかけてやると、生気のない声で返答される。
杏『父上お願いです。今は何も言わず。
どうか、どうか…。褒めてください。
俺はあの可愛い物体に1晩打ち勝ちました。』
同じ男性なら理解して頂けますよね…。
そういう息子を、槇寿郎は心から尊敬した。
槇『お前は、本当によく頑張ったぞ。』
槇寿郎は朝食に現れたの姿を思い出す。
杏寿郎が暖かくてよく寝れました!と
にこにこしていた少女の姿は
肩の出たピタリとしたインナーを着ていて
10歳にしては発育の良すぎる体型が
ありありと分かった。
1晩あの凶器にくっつかれていて
何もしなかったのだから、男して賞賛に値する。
杏『…申し訳ないのですが、
少し1人の時間を頂け無いでしょうか。
流石に痛くて…修行所では………無いです。』
そう遠い目をして前屈みになりながらも
律儀に自己申告をしてくる息子を
誰が怒れるだろうか……。
槇『…終わったら来ればいい…。』
杏『ありがとうございます…。』
あの元気な息子が意気消沈している。
ほんとに凶器だな……。と槇寿郎は
瑠火と仲良く洗濯をしているに
無自覚の恐怖を感じるのだった。
瑠『(…杏寿郎耐えきってしまったのですか。
もういっそ無自覚で押しまくりなさい。)』
男心母知らず
母心息子知らず
当人何も知らず
大まか理解している父親は
深いため息を着くしか無かった。
1人部屋に戻った杏寿郎は
見事に張っている股座にため息を着く。
杏『こんなのよもやだ。』
と、切なそうに呟くのだった。