【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第12章 炎の意志と呼吸
ガスガスと交わる剣先は先程とは違い
音に重さが乗り気迫が2人を取り巻いていく。
槇『…。(杏寿郎の動きが全く違う。)』
杏『うらぁあああ!!!!』
「そうだ!!!もっと来いっ!!!」
そう言って煽るの顔は楽しそうで
手合わせを純粋に楽しんでいるのが分かる。
杏『…やぁあっっ!!』
(死ぬほどきつい!!
しかし…何だ!…この高揚感は!)
杏寿郎の身体は立て続けに打ち続ける攻撃に
限界を超える寸前だが何故か動き続けられる。
その感覚は苦痛な筈なのに心地よくすら感じる。
「楽しい!楽しいよっ!!!
自分を認めろ杏寿郎っ!!!!!」
その笑顔は本当に楽しそうで
杏寿郎の気持ちはバクバクと高まっていく。
杏『……うぉおおおお!!!』
(こんなに、俺の体は動けるのか!!!!)
「そのまま余計なことを考えてくれるなよっ!!
今は自分と私の事だけを考えろっっ!!!!!」
杏『そんなものっっ!!
とっくにそれしか考えられんっ!!!!』
ガスガスと交わる速度は子供達のそれではなく
その様子は鬼気迫るものがある。
槇『(杏寿郎は……こんなに動けたのか…。)』
杏『ああああああっっ!!!!』
(まだだ!!まだまだ打ち続けろ!!!
もっとをこっちに向かせろっ!!!!!!)
「ははっ!!!最高っ!!!!」
(もっともっと!!こっちに来いっ!!!)
ガツガツと剣を交えながら
2人は心を交わす。
そんな打ち合いを続けていると
杏寿郎が突然ガクンっと膝を着く。
「杏寿郎っ!!!」
は木刀をほおり投げて、
杏寿郎を支えてやる。
杏『は…ははっ。少しも…身体が動かん!!』
そう言う杏寿郎は笑顔ではあるが
肩で息をして手はふるふると震えている。
「すごく良かったよ。杏寿郎は強いね。」
そう言って微笑むの顔には曇りがない。
嘘など1つも言っていないのだろう。