第28章 幸せな日常

柚『…うっ。……わ、分かった。分かったよ！！
当てつけていました！！それくらい許して下さいよ！！…僕も…その、構って欲しかったんだよ。』


したかなくに見せつけていた事を自白した柚樹を見て、はしてやったり。と満足気に笑ってから最後のおまけを投げつけた。

「それに柚樹さんは随分と情熱的なようですし。」

柚樹に関わった女性はもれなく骨抜きになるが、怒鳴りつける様に聞かされたその内容は、中々どうにも穏やかではない内容だった。

普段は優しいくせに、そういう行為となるとだいぶ鬼畜らしいその差異に女性はやられるのだろう。

柚「……ま、まあ、人それぞれ色々あるのさ。」

そこまで、言われていたのか…。と改めて女性同士の恋の話は恐ろしいな。と口角を引くつかせた柚樹は、ため息を1つついてから、訂正を伝える。

柚「……けど、には1等優しく…。」

大切な愛しい人なのだ。上辺だけで近寄ってきた女の様に玩具として弄ぶなんて事は絶対にしない。そう思いそれを伝えようとした柚樹だが、言葉の途中で何かに気がついたのだろう。言葉を止め、の事を__じーっ。と見つめ出した。

「…………？」

柚「それだと皆と被りますね。
……我慢しないことにしましょうか。」

「………え、優しくしてくださいよ。」

辞めてくれ、柚樹の我慢しないは恐ろしすぎる。他人との事情の内容まで暴露されているにはソレが生々しく想像出来てしまったのだろう。

青ざめ身を引くが、柚樹はそれを逃がすまいと腕を引いて自分の顔にをグッ。と近づけた。

柚「僕は割と性欲強いんですよ。」

「………………なんの暴露ですか。」

柚「そうか、その方が男らしく見えるよね。
よく考えたら関係を持ってからの方が
男らしいと言われるのがおおいのも………。
もしかしたら、そのせいなのかな？」


まだそれを言っているのか。…この柚樹と言う人間は割と子供っぽい所もある様で、1度気になるとずっとソレが突っかかるタチの悪い性質らしい。

そんな柚樹にはため息をついた。