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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第28章 幸せな日常





義『……で、あとこれな?ちっと順番間違えたが。』


が手を出すと、__ちょこんっ。と小さなガラス細工が手に置かれ、は首を傾げた。


「………タヌキさんですか?」

義『だっ!!』「喧嘩売ってます!?」


この小さなまん丸の狸は自分なのか!?と不服そうなを見て義慈は気まずそうに頬をかいた。



義『ち、違ぇよ。可愛いと思ったんだ。』


悪気は無かったんだ。と気まずそうに申し出る義慈をが笑うと、安心したのかいつも通りの顔に戻った義慈は胸を張って贈り物の意味を説明する。



義『コレはお前と初めて大人の接吻した記念だ!
ソレに入れとけよ!そしたら忘れねぇだろ?
なっ?良い考えだろ?どうだよ!!』


どうやら義慈は、この硝子のケースに二人の思い出を詰めこむつもりのようだ。

そんな義慈らしい贈り物にはクスっと笑う。




「義慈さんて…本当に可愛い人ですね。」



こんなに可愛い大人がいるのか。とはそう思っている様だが、どちらかと言えば贈り物と考えを褒めて欲しかったらしい義慈は不服そうだ。



義『………なんだよ、女は好きだろそういうの。』


誤魔化す様なその物言いには一瞬目を見開いてからへにゃりと笑った。


前にも似たような事を言われた事がある。


「最終選別の時もそう言って、硝子の入れ物に入った金平糖を持たせてくれましたよね。」


あの時も、義慈は同じ事を言った。


「…嬉しかったんです私。…凄く、嬉しかった。」



こんなに強い自分。それでも義慈は女の子だから何て言ってくれて、心配してくれて。
そんな心が、はとても嬉しかったのだ。

想い出に浸りながら、新しい想い出の箱を幸せそうに見つめるの頭を撫でながら義慈はハッキリとした声で話し始めた。

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