【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第28章 幸せな日常
実「柚樹さんも、ソコは男性らしいんすね。」
少し意外だったのだろう。柚樹は誰にでも寄り添う様に優しく見守っている。そんな彼の何とも単純な男としての憧れを口にした姿に実弥は目を丸くしているが、柚樹はソレが心底気に入らないらしい。
柚「…………男性らしいんじゃなくて男性なんだ。
まったく、皆して…僕は男です…外見で中身まで
判断しないで欲しいもんですよ。」
口を尖らせる拗ね方がにそっくりで、実弥は本当の家族みたいだと、クスリと笑った。
実「分かってるから、言ってるんですよ。
…滅茶苦茶男らしいと俺は思ってますよ。」
柚樹が男らしい事は少し関わればすぐに分かる。
いつも落ち着いていて動じず、無条件で仲間を信じるその気概を男らしいと言わずしてなんと言おう。
そんな柚樹だからこそ、”ちょっと子供っぽい男らしさ”を見せられると驚いてしまうだけなのだ。
大抵見透かす癖に何故かソコには鈍いのか、男らしい。と言われた柚樹は、わかりやすく瞳を輝かせた。
柚「……僕が柱だった君を継子にしてるよ。」
実「いや、それなら俺は
義慈さんの継子になってます。
柚樹さんはあの派手野郎ですね、多分。」
柚樹の継子。ソレがあるならば自分ではなく天元になっていただろう。嫌という訳ではなく、きっとそうなっていた。
そして自分は、義慈の継子。の方が何故だかしっくり来る。そんな素直な感想を伝えた実弥に確かにそうだ。と柚樹はクスクスと笑った。