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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第28章 幸せな日常





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柚「もう、良いんじゃないかい?
この子もここまで思って貰ったら
充分幸せだと思うけどなぁ………。」


毎日欠かさず手を合わせる後ろ姿に柚樹は苛立っていた。

あんな無機質な顔で、あんなに無機質な感情で死んでもなお、玩具の様に弄ばれた子猫に何を執着しているのか。

そんな事を想いながら問いかけた柚樹だったが、の言い放った言葉に目を見開く事になる。



「……私、治すの下手くそだったから。
逆に……嫌だったかな、って心配なんです。
……いや、気持ち悪いことしたのは分かってる
んですよ、自分でも。けど燃やせないし……。
それならせめてって……けど…失敗でしたね。」


はキチンと道理が分かっていたのだ。

それでも、少しでも綺麗な姿に…。と必死で子猫を縫い合わせたが、生き物と布では勝手が違ったのだろう。自分の施した死化粧は失敗だったかもしれない。とそう呟いたのだ。

その顔は相変わらず真顔だったが、声は震え、瞳は真っ直ぐに山になった土を見つめていた。


柚「………そんなことはきっとないよ。」


この子は人の感情が分からない子ではない。

そう安心した柚樹はの背にそっと手を置いた。

柚樹が背に手を置いた瞬間、__ピクリっ。とほんの少しだけ揺れたは僅かに口元を歪めてからそれを誤魔化すかの様に言葉を続けた。


「………そうだったら…いいですね。」

柚「(この子、悲しい顔をするのが苦手なんだ。)」


たった一瞬だけだったが、口元を歪めたあの顔は確かに悲しそうにしていた。

すぐに真顔に戻ってしまったが、の心を確認した柚樹はこの子の頑なに悲しみを隠す理由は何なのかと、徐々にへ興味を持ち始めた。


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