【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
実「なぁ、だから守られたくねぇのかァ?」
「んー、違う。多分…元の性格だと思う。」
恐らく”守られたくない”のは自分のエゴだろう。
大切な皆を守るよりも守りたい。そんな単純な気持ちなんだと話してからはまたへにゃっと笑う。
「んー、けど今ほんとに幸せだなぁ…。」
こんなに自分が幸せに囲まれると思わなかった。
そんな事を思いながら微笑むを実弥から取り上げるように義慈が両頬を包み込む。
義「おーおー、へにゃっへにゃだなっ!!」
それに一瞬目を見開いたあと、は義慈の手を包みながらクスクスと笑った。
「私は桃色の光に包まれてたんですよね?」
義「おう、…すげぇ綺麗な桃色の光だった。
忘れらんねぇなぁ……なんつーか幻想的だった。」
目を細めて愛おしそうにそう言う義慈の言葉に柚樹以外が首を傾げる。人が発光する姿など当たり前に想像ができないのだろう。
義慈の言葉を補足するかのように柚樹は優しく話し出した。
柚「を拾った時の話ですよ。
面倒を見てくれていた御家族を殺した鬼を
追いかけて薄い着流し1枚で真冬の雪山で
倒れていたんですよ?頭おかしですよね。」
「流石に…あれは死ぬかと思いました。
私も寒さには勝てないみたいです…。」
神妙な顔で寒かったと呟いてからはニヤリと笑って立ち上がった。