【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「誰も悪かねぇ……全部全部…世の中と神様が
いけねぇんだ。誰も恨んじゃなんねぇぞ。」
そう言いながら拳を動かして空を蹴り飛ばす。
顔には笑顔を貼り付けて言葉を頭に叩き込む。
それが自分だと、それがあの人なんだと。
唯一の希望を 心の穴から逃さないように。
「自分が殺されても笑ってろ……それが…。
この道に…産まれちまった人間がマトモに
生きてく唯一術だ…………。」
自分が殺されても笑っていられる強さを。
きっとそれは唯の 無 だけれどそれが自分に残された人としての道ならなんとか耐え抜いてみよう。
意味があるのかも分からないけれど
体を動かしていると幾分気持ちが楽になる。
「そっから救い出してやるからな…。
それまで…………我慢して待ってろよ…。」
そうしないと優しい彼のような人が自分の為にまた死んでしまうかもしれない。
それならば、もう二度と私は守られたくない。
だからちゃんとやらなくちゃ。
誰にも心配かけないように、迷惑かけないように。
「………我慢して…笑え…。誰も悪かねぇ。」
きっと彼の言う通り 誰も悪くないんだ。
そう自分に言い聞かせながら、毎日を生きていく。
私なんかの為に誰かが不幸になるなんて
それこそ自分は人道を外れてしまう。
だから、1人で上手に生きていこうと決めたんだ。