【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「(誰も悪くないよ。誰も悪くない。)」
誰も悪くない。だから怒りなんて無い。
心の中でそう呟いて暗示のように繰り返す。
そんな彼女にも…一つだけ気になることがあった。
「…私は……何 ……なんだろう。」
もう褒めてくれる人もいない。
希望もない。友達も…親もいないんだから
私は 何 なのだろうか………。
「……名前も…知らないんだよね。」
男は結局、名前も教えてくれなかった。
きっと、名前を知ったら何かあった時に私が追いかけるとでも、思ったのかも知れない。
そんな事実を思うと心に穴が空いた気がした。
だから、何回も何回も同じ言葉を口に出した。