【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
『偉いなぁ……もうこんな本読んでんのか…。
本当に…びっくりするくれぇ、優秀だなぁ。』
「お友達は……居ないけどねぇ…。」
それでも彼女には友達が居ない。
本当は、それがとても寂しかった。
伸びっぱなしの髪に、ボロボロの服。
風呂は週に1度なのでどう頑張っても小汚い。
家の人が言う”恥晒し”と言う言葉がピッタリだと子供ながらにそう思っていた。
そんな自分にもこの男は優しく触れてくれる。
『んな、お化けみてぇな前髪してっからだろ。
せっかく良い顔してんだ、デコを出せ!!』
「や、やだ!!おでこ出すと顔を殴られるの!」
『あ”ー。また見事な痣作って…痛てぇだろ。』
その顔が気に入らない。 と毎回毎回、顔を殴られるのでいつもソレを必死で隠していた。
あまりにも暴力が露見すると、家に迷惑が掛かる。
彼女はそう思っていた様だが、もとより周りの大人は”確実におかしい”と分かって居ただろう。
しかし、厄介な家族とはそもそも関わりたくないと、救いの手は初めからなかった。