【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
『…なんだいコイツ…コレの面倒見ろってか。』
『てめぇらは借金たらふくあんだろうが。
こいつが居る間は利子減らしてやっから
面倒みろよ。……間違っても殺すんじゃねぇぞ。』
彼女の父親には遠い親戚が居たらしい。
借金まみれのその家に少女は預けられた。
「まだ…お家帰れないなぁ…。
家にいると嫌な思いさせちゃうもんなぁ。」
当たり前に良い扱いは受けなかった。
学校は行かせて貰えたが、聞くとそれも優しいおじさんのお金だったらしい。
帰ると、家の人間がとても嫌そうな顔をするので少女はいつも1人で街を歩いていた。
そんな時にこっそり覗いた道場はどうやら有名な道場らしく門下生で賑わっていて少女にはそれが、とても楽しそうに見えた。
「楽しそう……皆、仲良しだ。いいなぁ。」
家の人に、恥さらしは誰とも話すなと言われていたので彼女に友達は一人もいない。
だから、その輪の中には勿論入れないがこっそりそれを真似して、憧れの世界 に少女はどんどん没頭していった。
「こう……おお!!こうかっ!!!」
不思議と身体は頭の中と同じように動く。
組手を友達としているのを想像しながら日が暮れるまで毎日毎日、1人で身体を動かしていた。