【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
『…違うんだ。俺がアイツらを貶したんだ。
お前のことも知っていて助けなかった。』
少女の言葉に、男はそう返答したが彼女の中ではそんなことはどうでもよかった。
「……私は………現実しか見ないから。
優しいおじさんしか見たことないな。」
少女がそう言うと男は困ったように笑って不器用に抱きしめた。
それがとっても暖かくて、やさしくて。
少女はほんの少しだけ顔を歪めて静かに泣いた。
◆◆◆◆◆
少女の両親は何故か病死、という名目で扱われ身寄りが無いため国の金で燃やされ集合墓地に埋められた。
大まか薬を扱う大元の組織が関与しているのだろうが、詳しいことは聞く気にもならなかった。
『、ちっと辛いと思うが。
前よりは幾分マシなはずだから…。』
「大丈夫だよ。気にしないで。」
それから数日後、何故か施設には行けないと告げられた少女はある家庭に預けられる事となった。