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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第27章 不安と過去とそれから未来





「違うんだよ、私が上手に出来なかったの。
泣かないで。私が上手に出来なかったからなの。」



少女に縋り付くように泣き崩れる男の頭を撫でながらそれでも彼女は何故か微笑んでいた。


『こういう時は………辛い顔をするんだよ……。』

『……ごめんなさい、ソレ…苦手なの。
わかんないのどうしたらいいのかわかんないの。』


彼女の瞳からは確かに涙が流れている。
しかし、顔は仮面のように微笑み続けている。

嫌がったり泣き叫んだりすると怒られるのでこの顔が癖になってしまったのだろう。

自分を抱く父親が喜ぶタイミングだけ”苦しい顔”をして他は愛想良く笑っている。それが彼女にとって当たり前で、尚且つ生きる為の知恵だったのだ。



「大丈夫。私は殺されても…怖くないよ。」



微笑んだままそう呟いた彼女は、声だけふるわせて
一つだけお願いごとがあるのだといった。

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