【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「お母さんと…。お父さん…守ろうとしてくれたのに。…………私が出来なかったから…っ……。
おじさん…悲しいよね………ごめんなさい。」
少女は昔感じていた疑問の答えを見つけていた。
”なんでこの人は私を助けてくれるのか。”
彼女が出した答えはこの両親に対してこの人が何かしらの情を抱いていたから。この人達を生かすために自分を生かしてくれいる。という物だった。
だからそれが失敗した自分は唯一優しくしてくれたこの人を傷つけてしまった。そう思ったらしい。
そういう7歳の少女に強面の男性は
涙を流しながら苦しそうに言葉を放つ。
『…可哀想になぁ、可哀想になぁ。
なんでこんな所に産まれちまったんだろうなぁ。
こいつらは眠る様に死んでお前は楽になれると俺は…。そう思ったんだがなぁ……ごめんなぁ。』
彼が渡していた”鎮静剤”の正体は薬の効果を急激に加速させ強制的に失神させる薬だった。
売人としても使い物にならなくなった2人を早々に始末しようとした組織の思惑による薬だったのだ。
本来はこんなに何度も打たれたら生きていられるものでは無いのだが、何故か彼等は生き延びた。
それが結果的にこんな悲惨な結果に繋がったのだ。