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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第27章 不安と過去とそれから未来




『………全部、忘れてぇなぁ。』


未だ謝罪を呪われた様に繰り返す妻を見下ろす旦那の目にはその”売り物”が希望の様に見えた。

駄目なことも、コレが諸悪の根源だということも分かっている。だが、こんなになるまで全てがどうでも良くなる。そんな物ならば今のどうしようもない辛さすら忘れられるのでは無いか。

この頭に響く妻の謝罪も聞こえなくなるのではないか。犯されながらもよがっていた彼女はあの時一瞬は幸せだったのでは無いだろうか。


『……お父…さん。ダメだよ。辞めて…。
お母さん元気になるように…頑張るから。』


彼の目には妻の横で犯され泣き叫んでいた子供の姿が見えていない。”希望”に手を伸ばした男を震えながら止める小さな手も見えていない。

彼が愛していたのは妻だけだったのだ。
薬で狂う前に、男は女に狂っていたのだろう。



『こりゃ…ははっ!!こりゃいい!!』

『もこっちへいらっしゃい。』

『や、やめて…お願い…痛いよっ!!!』

『………お前、母さんに似てるよなぁ。
お前にも薬(コレ)やるよ……。
なに、怖くねぇよ、大丈夫だ。』

『辞めて…ヤダっ!!辞めてっっ!!』


結局、耐えきれず薬に手を出した男は薬が切れると謝罪しか話さない女を見ていられず女にも自分にも薬を打ち続けた。

そして子供は母に似ていると理由で男に抱かれ続けた。

愛する女と一緒にソレによく似た小さな女を抱く。

その狂った快楽にズブズブとハマった男は外に出ればすぐさま軽蔑の目で見られる程、異様な姿になった。

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