第27章 不安と過去とそれから未来

し「明らかにの煽りがエグかったので
手を出したのは不問にしてやりますが！！！
私も過去などは知りませんよ……………。
何勝手に知ってると思ってるんですか？？
こちらの聞き耳…舐めてもらっては困ります！！」

カ「し、しのぶ？しのぶ…流石に…ね？
バラしちゃ駄目よぉ～、楽しみにしてたのに。」



待ってくれ、本当に聞き耳を立てていたのか？
2人の恥ずかしくも甘い事情を…前後まるっとこの2人は聞いていたのか！？

ツッコミたいやら恥ずかしいやらで当人2人は頭を抱え続けているのだが、どうやらコレだけでは済まなそうだ。



「ま、まって、まだ足音が……。」

実『あ”ー、もう。…何なんだよ。』


明らかにドタドタと激しい足音が騒ぎ声と共にコチラに向かってきていて、その音は事後の2人の耳にもしっかり、ハッキリ届いている。

額に手を当ててどうしたもんかと唸るを実弥は力任せに胸の中に閉じ込めた。




実「…もう嫌だ俺…。予想は着いてたが
やっぱり全部聞かれてんのかよォ……。
もう本当に嫌だァ………助けてくれェ…。」

「さ、実弥…なんかごめんよ。
苦しいな…苦しいっ。胸筋しゅごい。幸せ。」


いや、流石に嫌だよな。私も嫌だ、恥ずかしい。
しかし、この実弥の胸筋はフワフワしていて堪らない。

そんな呑気な事をが考え、実弥が絶望の淵に立ったような顔をしている所に新たな来客者が酒瓶を片手に現れた。