【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
◆◆◆◆◆
やたらと優しくて、やたらと甘かった。
真っ直ぐ私を見ながら身体に触れてくれた。
「………実弥。気持ちかった…あ、ありがとう。
(え、やめるの?…ここまでしてやめるの!?)」
だから、この先も自然に…。なんて思ったのだが、当の実弥は私の首元に顔を埋めたまま停止している。
実「……落ち着いたか?…もう寝るぞ。
(…してェ……。けど、我慢しろ…我慢。)」
嬉しかった。だから、お礼を言った。
それに対する返答はなんとも言えないものだった。
実弥はムクリと起き上がり私の横で仰向けになる。
「(いや、寝るぞって。ムラムラしないのかな。)」
落ち着いたか?と聞くということは、この行為の真意は私の欲を解消しようとした。という解釈なんだろうか。
そんな事を思うと、この行為が私の一方通行の様に思えてきてどうしようもなく羞恥を感じた。
「な、なんかまた…その。ごめん。」
実「(…めちゃくちゃ先進みてェ。
俺馬鹿だ……こんな触って落ち着くわけねぇ。)」
実弥は結局、何も言ってくれなかった。
顔は恥ずかしさで鬼のように暑い。
これでは欲求不満の痴女、そのものだろう。
「(やっぱ、私じゃする気にならないのかな。)」
どうにかこの恥ずかしさを誤魔化したかった。
そして、思いついてしまった”自分では乗り気にならない”という可能性を何とか消したかった。
「実弥は…その。ムラムラしないの?」
だから縋り付くように、何とか声を絞り出した。