【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第9章 その少女、嫌われる恐怖を知る
義『お前は勘違いしてる。』
義慈の厳しい声がに響く。
義『鬼は哀しい生きもんだ。
けどな、情なんてかけてたら刃が鈍っちまう。』
鬼が出した被害を、決して忘れちゃいけねぇ。
そう言うと、義慈はを睨みつける。
鋭い目付きに思わず目を伏せる。
「はい、分かっています。」
そう呟くと裾をぎゅっと握り、
は真っ直ぐ義慈の目を見る。
「甘いけれど、いけないことでしょうか?」
その目は力強く、信念を映しているが
それよりも深くに優しさが滲み出ている。
それを、見て義慈はフッと、笑う。
義『お前のは甘さじゃねぇよ、優しさだ。』
結果、それのせいで刃は鈍ってねぇだろ。
切ったんだろ?その鬼を。
だから、勘違いしてるって言っただろうが。
そう言われたが、先程の険しい顔が頭をよぎる。
「……でも、さっき怒ってたんじゃ。」
義『心配なんだよ、優しすぎるお前が。
鬼に情を持ちすぎて辛くなるんじゃねぇかと。』
「…。」
それを聞いては押し黙る。
やさしいのは自分じゃなく義慈さんだ。
そんな、の両頬を掴みこちらを向かせる。
義『優しさを、強さで超えてみせろ。』
それを聞いてハッとした顔をする。
「強くなることなら……。いくらでもできます!」
義『全部包み込めるほど、圧倒的に強くなれ。』
お前にはそれが出来る。
そうすりゃ、俺達は安心出来る。
そう言うと優しくを撫でてやる。