第27章 不安と過去とそれから未来

「……違うの！……ちょっと…せ、接吻位って。
恋仲以上なんでしょ？…その…いやコレは
甘えるじゃないのかな…。もうわかんないっ！」

実「…(…あ、やべェ…無理…何だこれ。)」


とりあえず今俺はから真っ赤な顔で”接吻”を強請られている様だ。それだけは俺にでもわかるのだが、今そんな事をされると本当に辛いのだが。

は頭を抱えてから数秒後何故か腹を括った様な顔をしながら__グイグイと顔を近づけ始めた。



「何なら良い？何だったらしてくれる？
(けどちょっと諦め難い………。)」

実『…ま、まて。ちっとでいい、待ってくれ。』

「………待ってたもん！！」

実『…うぉ！？…え、待てって、落ち着けよ。』


いや、”待ってたもん！！”なんて可愛らしい顔で主張されても俺は追い詰められるだけなのだが。

何とか止めようと身体を引き離すと逆に押し倒された。



「ふっ、2人の時なら良いって言ったっ！！」

実『だ、…だから。頃合がって話でな…。
オィ、駄目だって。んなグイグイ来るな…。
(……そりゃ、何だってしたいんだが。駄目だ、本来の目的を忘れるな。怪我してんだ、大怪我！！！)』


そう、本当に頃合なのだ。はいったい何処までそれを理解してくれているのだろうか。

きっとこの様子だと1寸もわかって居ないのだろう。



「実弥は私とそういうのするの
……………嫌になっちゃった？」

実「いい加減そこに戻んなっ！！
なんでソレが嫌な奴と寝ようとして
あんな恥かかねェとなんねぇんだよ！」


予想通り過ぎる言葉と不安気な顔に思わず声を上げた。そんな俺を見て一瞬キョトンとしただったが、顔はみるみる怒り顔に変わっていく。