【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「(…駄目なら、離れた方が…良いのかな。)」
実『(駄目だ。マトモな事、何も思いつかねェ。)』
ただひとつ分かるのは、我慢が辛かろうがなんだろうが、を”手離したくない”ということ位で、俺は何とかその自分の望みを叶えようとの”純粋な甘え”の答えをひたすら考えていた。
そんな事を考えて黙っていた俺に、あろう事かは最悪の答えを導き出したらしい。
「……やっぱ、今日はしのぶ達と寝る。」
実「…はァ!?…なんでそうなるんだよ!!」
なんでこいつはこうも分かってくれないのか。
思わず声を荒らげた俺にビクリと肩が揺れる。
「………ごめん。怒んないで。」
実「……あ”ー。(絶対また勘違いしてる。)」
怒鳴ってしまったが、怒っている訳では無いのだ。
そりゃ、我慢しつつ思考を何とか巡らせているので多少無愛想になっている自覚はあるのだが、決して怒ってはいない。
手が震える程我慢も死ぬほどしているが、それでも今幸せだなんて思っているんだ。
実『あのなァ、俺が我慢してんの分かるかァ?』
テメェはだいぶ大怪我してんだぞ?と頭を撫でながら伝えると”うー。”と可愛らしく唸った後にはまた特大の爆弾を投下してきた。
「私こんな近くにいたら…我慢出来ないよ。」
実「……はァ!?(今度はどういうズレだっ!!)」
そんな懇願する様な顔で”我慢出来ない”と言われたらズレているのが分かっていてもソレの強請りにしか見えず、思わず片眉が上がった。
最早”意図を紐解く”所ではなくなり固まる俺に不安になったのか、は早口で誤魔化すようにその意図を説明しだしたのだがこれがまた厄介だった。