【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「そっか。(何時ならいいんだろう…2人なのに。)」
実『…。(…そりゃ俺だって色々してェよ。)』
甘えるというのは、どういう事なのだろうか。なんて、その内容を想像するだけで指先がピリついて息が詰まる程度にはとそういうことがしたい。
けれど、これ以上何かしたらおそらく俺は何かしらの歯止めがぶっ飛んで、どうしようも無くなるだろう。
馬鹿共に良く”不能なんだろ”と馬鹿にされるが、何とか根性でねじ伏せているだけなのだ。
実「そもそもこんなくっついてんのに
これ以上どうやって甘えんだよ………。」
俺だって、一般的には”思春期”というやつでいくら我慢強いと言っても身体は馬鹿のように正直だ。
ついでにこんな状態になれば、頭の中もそのんな事でいっぱいで”純粋な甘え方”なんて言うのは今は思いつきそうもない。
「……ご、ごめん。わかんない。」
実「…怒ってはねェからやたら謝んな。
(その他の甘え方なんて、俺には助平な事しか思い浮かばねぇんだが…。違うんだろうな、多分。)」
残念な、俺の頭の中は最早”そういう事”しか無くなってきているのだが、恐らく違うのだろう。
「(……駄目だ、今日凄く甘えたい。)」
___キュ。と可愛らしく服を掴まれる。
伏せた目元と赤い顔。遠慮がちに擦り寄る様な仕草。どれをとっても1級品だと思う。
誘うようなこの行動の意図は何処にあるのだろう。
実『(コレ…甘えたがってんだよな、多分。
どうすりゃいい。…何してやれば良いんだ。)』
明らかに”甘えたい”というこの行動。
強請りとも取れるこの一連の動作や言動に応えたい気持ちは勿論あるのだが、生憎頭は煩悩で埋め尽くされていて”純粋な甘え”というものに対しての答えなど、全くもって見つからなかった。