【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「…い、いつも私から寝たいって
言ってたけど、その……今日は逆でしょ?」
実「……………。(そうか、理由はどうあれ
俺が誘ったって事になんのか………。)」
あ、なるほど。確かにそうだ。これは確かに俺は意地になってまでこの状況を願っていて、詰まるところ俺から誘ったのは紛れもない事実だろう。
そんな事に気がついて顔に熱が集中してきた俺に、が追い討ちをかけてきた。
「…そういうの…してくれるのかなって。」
実「う”っ。(…そういうの…してェ…!!!つーか…。
してくれるって何だ!?してェのは俺なんだよ!)」
してぇ!!と思わず声に出そうになったが何とか呻き声で堪えた俺は偉いと思う。
だが、今回の目的は残念ながらそれじゃない。
「あ、あれ……そういうんじゃ無いのか。
ごめん、えっと…………御免なさいっ!!」
実「(初っ端こんな可愛い反応だと
俺、真面目に持たねェぞ………。)」
今度はワタワタと慌てだしたが明らかに”意識している”その姿はとても可愛らしい。
今日、こんなに必死になって俺がこの時間を勝ち取ったのは至る所が折れているに対して”危害が無いように。”というのがそもそもの理由で、
この姿を間近で見て明らかに了承されても”また手を出せない”という残念な事実に俺は気が遠くなった。
実「(仕方ねェか。)布団入るぞ。…ほら。」
「う、うん。」
腕を引いて2人で布団に潜り込む。
何度目か分からないほど繰り返したこの行為も、関係が事実的に進んだからか、先程あんなやり取りをしたからなのか、何となくこそばゆい心地になる。
「(な、何か…ドキドキするな。)」
実『(………やべェ、既にやべェ。)』
丁度いい大きさと温かさに絆されて怪我に触らない程度に何時もより優しく抱きしめる。
触れた所からやたらと力が入っているのが分かって__チラッと腕の中を覗けば、真っ赤なまま目を瞑り胸元に擦り寄る姿が見えて、また少しぐらついた。