第27章 不安と過去とそれから未来

し「……そうですねぇ…。味見して？とか
そんな感じ………ですか？…違いますよねぇ。」


とりあえず1番を引き当てたしのぶだが、思いついたのは何とも可愛らしい誘い文句。


「違うけど…しのぶに言われたいなソレ。」


ハズレではあるがそんな可愛らしい事を是非しのぶに言われたいとはデレっと微笑んだ。

し「味見と言わず全部どうぞ。」

「はい。いただきます。今夜どうかな？」

実宇「「迷いなくいただくんじゃねぇよ！！」」

杏「…胡蝶に対しての恥じらいは無いのか！！」


即座に今晩誘っただが、そもそも今晩の御相手を決める為にこんなに面倒な事になっているのだ。さすがに譲ることは出来ないだろう。

次の回答者の義慈も早々に話出したのだが、どうにも自分が何を言ったのか思い出せないようだ。


義「うわ、どれだ？…コレ取れば俺勝ちだよな？」

「……あ、そういえば…そうですね。」

当てれば勝ち。なのだが、この手の揶揄いに素直に反応する2人が面白くて散々遊んでいたので本当にどれのことだか分からないと義慈は首を捻る。

義「……(多分、結構ヤバいやつで
実弥が笑えるくらい焦るやつだろ……。)」

恐らくの反応的に冷静になれば分かるくらい阿呆な文言で、実弥が赤くなっているということは相当恥ずかしい言葉なのだろう。

義「あ”ぁ～…。要はに言われたい
誘い文句を考えればいいのか！！！」

柚「なんで貴方はそうなんですかっ！！
日頃、揶揄っているから思い出せないんですよ！」

たしかに、詰まるとこそういうことなのだがは真っ赤になって顔を抑えている。