第27章 不安と過去とそれから未来

義「………で？他にも報告あんだろ。」

「………あ…えっと…。」

柚「から聞けとルンルンで
あなたの弟子たちが言っていたんですが。
何がどうして全員あんなに浮かれてるんです？」



より一足先に帰ってきた弟子達は揃いも揃ってご機嫌で浮き足立っていた。

修行の成果もあったようだが、それよりもいい事があったんだと柚樹と義慈、カナエに口々に話して真相はに聞いてくれ。とずっと焦らされていたのだ。



「み…皆を幸せにすることに決めました。」

義「…お…お前そりゃ…具体的に説明しろよ。」



頬を掻きながら照れくさそうに呟くに、何となくそれ系だと予想は出来ていたのだが”全員”があんなに浮かれているのは中々難解だった。

誰かと結ばれれば誰かが失恋する。というのは仕方の無い話なのだが、今は皆をとそう言った。




「弟子4人に惚れました。我慢出来なかったです。
こ、恋人以上嫁未満な関係に……全員と。」


義 柚「「………ぜ……全員と……！？」」



成程それなら誰も悲しんでいないのは理解出来たのだが、何がどうすればそうなるのだろうか。

目を見開く柚樹と義慈をみては少し不安げにそうなった理由を話し出す。