【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第8章 ただいま
□また明日と言える日
し『これ、合格祝いです!!』
渡すタイミングが無くって…。と
差し出す手には可愛らしい小瓶と櫛が乗っていた。
「え、ありがとう!!!嬉しい!!!」
家宝にする!!と
は嬉しそうにそれを受け取った。
し『その小瓶は椿油。櫛に付けて使ってください。』
綺麗な黒髪ですから、大切にしてくださいね。
そう言ってニコリと微笑む。
「びっくりしたぁ、天使かと思った。」
し『何を言ってるんですか。』
カ『あらあら。』
カナエはそんなやり取りに微笑むと
の頬をつんつん、とつつく。
カ『ちゃん。私からはこれを。』
おめでとう、と差し出された手には
薄い手袋が握られている。
「ありがとうございます!!手袋、ですか?」
カ『ちょっと特殊な手袋よ。』
「特殊?」
カ『鬼殺隊の隊服と同じ素材で出来てるの。
薄くて丈夫、滑りにくいわよ。』
それを聞いては早速付けてみる。
「動かしやすい!自分の皮膚みたいです!!」
カ『武術の時にも使いやすい様に
作ってもらったの。それに…』
拳、これなら気にならないでしょ??
と優しく手を包む。
「…!!カナエさん!ありがとうございます!」
私はその拳、かっこよくて素敵だと思うけど
気になるのなら見えなくしちゃえばいいのよー!
と笑うカナエの心ずかいにホカホカと暖かくなる。
「カナエさんには適わないなぁ、私。」
へにゃりと笑うと、
意外そうな顔をしてカナエが呟いた。
カ『あら、私はちゃんに負けてるわよ?』
し『ああ、確かにそうかもしれません。』
「え?何がですか?」
胡蝶姉妹は顔を合わせてクスクスと笑う。