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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第26章 命懸けのかまかけごっこ









「私はもっと童磨が知りたいって事。
…とりあえず…夜も開けるし本当に帰るね。」





それだけを言い放って
名残も残さずには部屋を後にした。

残された童磨は目を見開いて固まって
ポソポソ と去っていった襖に声を投げる。






童「あ、あれ?何も言えなかった。
もう少し……。遊んでいたかったんだけどな。」





引き止めてもう少し…それすら言えなかった。
目を見開くばかりで言葉が1つも出なかった。

こんなに言葉に詰まったのは初めてで
戸惑いが隠せない。この原因はなんなのか
何でこんなに頭が回らないのか…。






童「知りたいなんて…初めて言われた。」





皆、自分に助けを求めるばかりで
自分の話を聞いて貰ったことなど1度もない。

それに対して疑問にすら思わなかったが
きっとこの動揺は初めてのコレに対する
恐怖心や違和感によるものなのかもしれない。

童磨はそんな風に推測したのだが
先程から身体の方にも異常が起こり始めた。






童「…あ、あれ。手が…なんだこれ。」





妙な程、童磨の手は震えていた。


さっきのの言葉が頭の中で反響する。
表情や声、雰囲気…何故か鮮明に焼き付いて
グラグラと脳が揺れる心地。

コレは何だと探ることすらままならない。






童「…。(息苦しくて……気持ちが悪い…。)」




心臓を握りつぶされるような
意味のわからない圧迫感と感じたことの無い
制御出来ないそんな感覚に童磨は静かに蹲る。

頬にはなぜか涙が伝っていて
震えは止まらず身体の不快感が抜けない。

の名を繰り返し脳内で
呼んでしまうのは何故なのだろうか。

そんな事を思いつつ、震えを止める為に
童磨はぐっと身を縮めてソレに耐え続けた。




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