第26章 命懸けのかまかけごっこ

「…ちょっとだけ消したくないな。」

童「………なら辞めればいいさ。
僕は大歓迎なんだけどなぁ…。」







それなら辞めてしまえばいい。
むしろ鬼になって隣にいればいい。

に対して興味を抱いている童磨は
そんな風に思っているのだが
腕の中で顔を上げたは
童磨を見つめながら困った様に微笑んでいた。






「……うーん。なにか方法がないか
それは……真面目に考えてはみるよ。
童磨だって救うためにやってるんでしょ？」


童「………なんか、って
本当に何を考えてるのか分からないよね。」






大勢の人間の話を聞いてきたから分かる。
の言葉は良くも悪くも嘘が無い。

何かしら誤魔化そうとすることはあっても
感情に関してはとても素直なのだろう。


きっと無惨様もそんな風に思ったから
この子を鬼にせず偵察の様な事をさせるのを
了承したのだろうか…。

そんな事を考えると尚のこと分からない。

は何を考えて何を思っているのか
恐らく本音であることが分かるからこそ
言葉の裏が余計に分からなくなる。

そんな事を思いをマジマジと
観察していると__へにゃり。と笑った
は何故か楽しそうに話し出した。