【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第26章 命懸けのかまかけごっこ
「……かもすれば、コレもお役に立てるかと。
鬼となるより、今はまだ別の視点で探りたい。
自分の事なので…私も心底気になるのですよ。」
無惨「(…日に当たれる鬼に近い物体。
そう捉えれば。…利用できるかもしれぬな。)」
確かに己の身体のことであれば
知りたいのも道理で、
そのために鬼を理解しようと
こうやって近寄るのも理屈が通る。
そして、先程の期待を冷静に認めさえ
してしまえば コレ は自分の糧にもなる。
邪魔なら殺してしまえばいいのだ。
人と違う動きはしていたがソレは可能だ。
握っているこの手は生ぬるくあきらかに人。
それならば…。無惨はそんな事を思いつつ
一言も発することなくを見つめる。
「(………これ以上は……もう手がないよ…。
頼むから………納得してくれ………お願い。)」
嫌な沈黙に目を逸らしたくなる。
何とかその感情をしまい込んで
震えをグッ。と押さえ込みながら微笑むが
もう本当に手がないのだろう
は次に来る返答が何か…。
それに内心怯えながらも口に弧を描く。
無惨の赤い目から目は逸らさぬように。
”人の自分に価値がある”
おおよそ無惨に感じさせるには無理がある
その印象をどうにかねじ込もうと
思い沈黙の中、念じるように見つめる。
そんな数刻にも感じた時間の終わりを
やっと動き出した無惨の口が告げる。