第26章 命懸けのかまかけごっこ

「………単純に興味があるのです。
鬼と人…初めは等しく生まれた筈なのに
いがみ合うこの2つが…どうなるのか。」







本音と屁理屈が混じったこれは
にとっては単純に興味はあることだ。

同じ 人 だった存在なのに
お互いに1歩も歩み寄ることはしない。
そんな2つだからこそこの輪廻が終わらない。

それを止めるのは 自分 と仲間だと
そんな風には思っているが
おおよそ知ってる物語から離れてきた現実に
どうなるのか とそれが気になるのだ。







「私はどちらの立場にもおりません。
己の想う者の為だけに強くなる…そんな存在です。
だからこそ、傍観して結末を見てみたいのです。
ですから下手な同士より…利己的に動けますよ。」







仲間のお陰で強くなれる。
仲間を思うからこそここまでやっている。

自分はそれだけの存在なのだと主張しつつ
無惨にそれは”結末”を見たいため。それだけの
理由であると伝えると無惨は溜息をつき
___ボトリ。とを地に落とした。







無惨「味方でもなければ敵でもない……。
……。また上手いこと口が回るものだな。」







ゴミを見る目でを見下すが
嘘ではないと思ったのか
今のところ殺すつもりも鬼にするつもりも
無くなったらしい姿に 内心安心しつつも

後ひと押しだ。とは
相変わらず微笑んだまま 更に興味 を付け足そうと
締めあげられすぎて折れた肋骨を抑えながら
何とか立ち上がって無惨に近づいた。