第26章 命懸けのかまかけごっこ

無惨「……しかし、そうか…避けるか…。
ならば少し遊んでやろう…。これならどうだ？」


「こ、光栄ですが………お話をっとっ…！！
………っおっと！？…す…素晴らしいですね……。
へ、変幻自在………というやつです……かっ！？」


無惨「……黙れないのか……五月蝿い。」


「(だ、黙ったら雰囲気に呑まれそう何だよ！)」





流石に鬼舞辻無惨 の前ではも
何かしら 異様な雰囲気を感じたようで

自分のペースを乱すもんかと、
怒らせないよう言葉を選びながら
必死に身体と口を動かし続けるが
攻撃は早くなるばかりで止まる気配が無い。






猗「…は…早いな…あいつ…。
……至高の領域など…言えたものではない。」





何とか視界を取り戻した猗窩座の前には
無惨の攻撃を ヒョイッヒョイッ と避けながら
無駄口を叩く の姿。

その動きは明らかに今の猗窩座より早い。

決して普通では無い速度で
度々床をえぐりつつ踏み込む。

無駄のない動きで避け続けながら
何故かひたすら無惨を褒めつづつける姿は
ふざけている様に見えるがその精度は
自分の求めている 至高の強さ に近いのは明確で

おおよそ遊びのようなコレにすら
背から ゾワゾワ と得体の知れない何かが
湧き上がってきて、額には汗が滲む。