【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第8章 ただいま
~支心亭~
義『。
カナエとしのぶが泊まり来るってよ!!』
「…えっ!!本当ですか!?」
走り書きの手紙を受け取った義慈は
夕飯を作っていたに伝えてやる。
義『おう、飯足りるか?』
足りねぇなら何か買ってくるぞ?
と台所いにいるに近寄ると
何とも不安げな顔をしていた。
「量は足りるんですが。」
義『なんだ?美味そうじゃねぇか。』
手元には美味しそうな料理が既に並んでいて
問題ねぇじゃねぇか、と呟くがの顔は浮かない。
「口に合うか…。」
あぁ、そういうことか。と納得した義慈は
を見下ろした。
不安げに呟く姿が何とも可愛らしい。
ぷっくりとした頬は少女のそれで
とても柔らかそうだが、
緩く着た着物から覗く鎖骨は女性を感じさせる。
何とも不釣り合いなそれは
どうにも色っぽい。
義『…。(何か、色っぽくなったなこいつ。)』
何となく熱っぽい視線を感じたは
なんだ?と義慈を見る。
「義慈さん??」
声を掛けてみるが、うーんと唸って
答えてくれない。
「やっぱり、口に合わな…『…なわけねぇだろ。』」
「…へ?」
グイッと引き寄せられ、
顔をマジマジと見つめられる。
「よ、義慈さん???/////」
軽く頬を撫でてやると
分かりやすく顔を赤くさせ
うるうるとこちらを見つめてくる。
その反応に気を良くした義慈は
くすくすと笑い耳元へ顔を寄せた。
義『なあ、もう食っちまって良いか??』
美味そうで、俺、我慢できねぇや…。
静かに耳元で囁かれる。
「く、食うって!なにをっ!?////」
義慈の色っぽい声に涙目になり
いっぱいいっぱいになっている。
そんなを抱きしめたまま
義慈はヒョイっと手を伸ばす。
義『…うん、やっぱ、うめぇじゃねぇか。』
伸びた手は煮物を掴んでそれをパクリと食べていた。
これなら問題ねぇなぁ!と頭を撫でてやるが
は真っ赤になって固まっている。
そんなを放置して、カカカッと笑いながら
義慈は台所を出ていってしまった。
その後ろ姿を呆然と見つめる。
「と、とんでもねぇ義慈さんだ。/////」
そう呟くと、顔を覆いながらヘロヘロと
はその場に座り込んだ。