第26章 命懸けのかまかけごっこ

猗「……いや、単純にこう。指に当たって
気になったからつねってみただけなんだが。
不快だったなら謝る…痛かったか？」


「………う”…そ、そうなの？」


猗「(…こいつバカだ。そんな訳無いだろう。)」





一瞬、こちらの考えすぎなのかと思ったが
猗窩座のコレは明らかに馬鹿にしている顔だ。

確実にを揶揄っている。

流石にそれが分かったのでスっ。と
一歩下がって 猗窩座を白けた目で見る。






「こいつ馬鹿だって顔してるよね？
…ひどい。鬼が人に助平するとか聞いた事ない。」





白けた目で猗窩座を見下ろす。

初めて見せるその顔が面白いのか
猗窩座は ケタケタ と機嫌良さそうに笑う。





猗「ははっ、そんな顔も出来るのか。
悪かった。揶揄っただけだ。もうしない。
ほら、もう少し時間があるからこっちへ来い。」


「(……猗窩座…子供みたい…。)」




結局、子供みたいな猗窩座の笑顔に絆されて
いつまで続くのか謎の 血の授乳作業を再開すると

猗窩座が、あ。 と何かを思い出したのか
随分と当たり前のように話し出した。