【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第26章 命懸けのかまかけごっこ
「……違うよ。素敵で愛しいものに使う言葉。」
猗「お前は強いが本当に馬鹿だ。」
詰まるところ、自分を馬鹿だと罵った
この顔もなんだか優しく見えているから
鬼云々の前に 猗窩座 として好いていて
むしろ 愛しい などと思っているからこそ
可愛い などと思うだろう。
それが結論で事実なのだが
それならばずっと抱えている疑問が
より色濃くなって来てしまい
はぼんやりと猗窩座の横顔を見た。
「(………鬼…って…なんなんだろうな。)」
本当に…鬼は器 なのだろうか。
残留思念 のみで動くそんな物体なのだろうか。
睡蓮の時のように目の前の鬼に情を抱いた
そんな自分は、その考えを無視はできない。
一体鬼とはなんなのだろうか。
人と違う、人を食う、死ぬ事がない
日に当たれなくて藤の花が嫌いで…。
個性も持っていて優しさも持ち合わせる。
一体、これは何なんだ。
そんな葛藤を1人心の中で静かにしながら
猗窩座の羽織をそっと握ってみると
何だ? という顔でこちらを見てから
すっ。と前を向いて軽く背を叩かれた。
その手がまた妙に優しくて
はまた1人心の中で
自分の疑問と戦い続けるしか無かった。