【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第26章 命懸けのかまかけごっこ
「ねぇ、早くあと2発ぶち込んでよ。
さっきの持論。身体で証明してみせるから。」
また怖がる様子も見せずに
あろう事か先を急かす姿に猗窩座は首を傾げる。
すっかり忘れていた違和感が
この顔を見ていたら今更湧き上がってきたのだ。
猗「……そう言えば…お前は女だよな?」
「いや待て!…それは流石に失礼だろっ!
私は女だよっ!!どう見ても…女…のはず。」
猗「…いや、まあ…見た目は女なんだが。」
前情報として女であることも知っていたし
目の前の物体は異様に強くとも
見た目は明らかに女。しかも子供。
それを何故か今の今まですっかり忘れていた。
猗「…俺は女を食ったことも無いし
殺そうと思ったことも無い。が…お前は
それすらも超えるほど、面白そうだ。
恐らくそのくらい強い人間なんだろうな。」
「うーん。それに私はなんて答えればいいの。」
だからなんだと言うわけでは無いのだろう
猗窩座はそれだけ呟くとスっと構える。
一瞬、思いっきり否定された自分の女に
少し悲しくなったが先程とは違う
猗窩座の様子を感じ取り直ぐに切り替える。
どうやら、次はやっと自分を認めて
本気で向かって来てくれる様だ。
猗「……術式展開……。」
ふっ。と浮かび上がる魔法陣のような光。
攻防戦のみ役立つだろうこの血気術を
なぜ発動させたのかは分からないが
何かしら本気の時のルーティンの様な
そんなものなのだろうと思いつつ
暗い夜に光る足元を見ていたら
ふっと、あることに気がついた。