【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第26章 命懸けのかまかけごっこ
「お、ここなら…。人に迷惑かけないな。」
これまた丁度よく街から5キロほど離れた
ところに開けた場所を見つけた。
まるで ここですよ。 と誘うような
本当に丁度良い場所で何となくコレも計算なのか
と少しばかり眉間にシワがよる。
流石に心地は良くない。
わざわざコチラから誘いには乗ったのだが
それでも誘い出された様な心地になって
何となく腹の奥がゾワゾワと煮える。
「さあ、後は日が暮れるのを待つだけ。」
とりあえずその真ん中に座り込んで
苛立った気を押さえつける。
まるで引っかかった様ではあるが
そんな自尊心は無駄だ。必要ない。
そんな事を心で唱えながら気を練り続ける。
「……(そろそろ。………来た…。)」
_______それから数刻後。
風がほんのり冷たくなってきて日が消えた。
鬼の時間が始まってすぐ
予想通り ____ザッ。という音を立てて
これまた予想通りの青年の鬼が現れた。
猗「……まるで餌だな。」
鬼にしてはだいぶ人っぽい声に
が目を向けると
月を背負ったその鬼は
紅梅色の頭にアーモンドの様な目
その目は水色の可愛らしい白目に
ちょこんと栗のような黄色い瞳。
縁取られたまつ毛は頭と揃いの色で
これまた、何とも可愛らしい色彩だ。
「すごい…全部綺麗な色…。
………砂糖菓子みたい。かわいい。」
概略の見た目を知っては居たが
実際見ると本当に砂糖菓子の様に見えて
うっかり本音が零れた。
パチクリと見つめてくる黒目に
鬼が片眉を上げる。それはそうだろう
どう考えても開口一番ふざけた感想だ。