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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第3章 甘くて苦い



>>>智side


絵はその時の気持ち次第で様々な姿に変わる。

悲しい時は真っ暗な絵が、楽しい時は暖色の明るい絵が。



翔くんちの空き部屋に画材とキャンパスを置いて出来た新しいアトリエ。キャンパスに向かって筆を走らせる。

今日のご飯はどうしようかなぁ。翔くん、今日の収録何時迄かかるのかなぁ。

ふと考えるのは翔くんの事ばっかりで。よく筆が止まってたりして。でも、それがなんだか嫌じゃない…。


ガタンッ

智「あっ…」

立ち上がろうとおもったら足が引っかかって筆を洗うために貯めといた水をこぼしてしまった。

赤や白を使ってたからピンク色になった水がじわじわとキャンパスに染み込んでいく。


跳ねた水が壁に染み込んで、急いで拭いたけど少し痕が残ってしまった。
どうしよう、後で翔くんに謝らないと…


もう、俺何やってんだろ。




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