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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第3章 甘くて苦い




翔「じゃあ行ってくるね」
智「うん…」

昨晩、暫く別々に寝たいってお願いして俺がソファで寝かせてもらう事になった。だって、翔くんの隣に居たら胸がギュってなって眠れなくて…。ごめんなさいって気持ちになって涙が出てきちゃうから…。

翔「智くん」
智「?!しょおくん、?」

玄関先で翔くんにぎゅって抱きしめられる。翔くんの匂いでいっぱいになってあったかくて最近は胸がぎゅって締め付けられてちょっと痛いけどやっぱりどこか安心して。

翔「智くんは俺の事嫌いになった、?」
智「ちがっ、嫌いなんかじゃ」
翔「ん、良かった…。俺は貴方の事、…大切に思ってるよ。智くんが笑ってる顔が見たいし、俺と居て楽しいって思って欲しい。」
智「うん…」
翔「だから、何か悩みとかあったら相談して?俺に直して欲しい所でもなんでも。ダメなとこ全部直すから」
智「うん…。翔くん、昨日は怒鳴っちゃってごめんなさい…」
翔「全然いいよ。俺も驚かせちゃってごめんね」

翔くんの抱きしめる腕の力が強くなる。俺の方に顔を埋めてぎゅーってされて。翔くんの俺の事嫌いじゃないよ、大切だよって気持ちが伝わってきて。

俺も、翔くんの事大切だよって気持ちで翔くんの胸に顔を埋めた。
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