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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第2章 君色に染まらせて



ドラマの撮影も順調に進んで俺は早々に現場を後にした。


“荷物届いたよ。ありがとう。早く翔くんに会いたいな。”


さっき智くんから届いたメール。俺のちょっとしたサプライズに智くんが喜んでくれたみたいでよかった。最後の一文が滅茶苦茶嬉しくて思わずにやけてしまう。やばいな…。嬉しすぎてどうにかなりそう。


マ「何かいい事あったんですか?」
翔「いや、何でも?」

絶対あったでしょ笑 顔に出てますよってマネージャーに笑われる。俺ってそんなに顔に出やすいかな?




車の窓から流れる景色をぼうっと見つめる。


俺、ちゃんと智くんの事が好きだ…。
友人よりももっと、それ以上の関係になりたいって、思ってる…。

だけど男同士ってどうなんだろ、?何より智くんは俺の事どう思ってんのかな…?


恋をした時の久々な感覚に今度は「はぁ、」と悩ましげな溜息を漏らした。
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