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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第2章 君色に染まらせて




今回は女性誌のインタビューで、先日撮影した写真と一緒に雑誌に使われる予定のものだ。用意された楽屋でライターさんからの質問に答えていく。



ライター「櫻井さんが一番落ち着く場所は何処ですか?」
翔「落ち着く場所?そんな質問需要あるかな…笑」
ライター「ありますよ!!笑皆さん櫻井さんの事知りたがってますよ」
翔「それもなんだか…笑 でも、最近は家かなぁ。ゆっくり湯船に使ったり、晩ご飯作ったり」
ライター「え?!櫻井さん自炊するんですか??」
翔「失礼な!!そんなに驚かなくても!でも本当最近ですね。料理とかマジで苦手だっんですけど、ちょっとずつ覚えて行こうかと…。」
ライター「櫻井さんが料理まで出来たらもう抜け目無しですね〜!」
翔「そんなこと無いですよ!笑」


ライター「好きな女性のタイプってありますか?」
翔「タイプかぁ…」
ライター「何でもいいです!可愛らしいとか料理が上手とか…」
翔「そうだな…。やっぱり、一緒に居て落ち着く人…かな?」
ライター「落ち着く人、と言いますと?」
翔「俺の気持ち分かってくれたり、話してて癒される人がいいな。なんか曖昧な答えになっちゃったけど笑」


未婚の俺は世間も気になるのかやっぱり女性関係の質問ばっかりで。次々と来る質問に答える時に思い浮かぶのは智くんの顔だった。
俺、やっぱり智くんの事がそういう対象として、好きなのかもしれない。だって、俺の隣に智くん以外なんてもう絶対考えられないから…。



ライター「では、最後の質問です。恋人にするならどんな人がいいですか?」

瞳を閉じて考えたけど、頭に浮かぶのはやっぱり智くんだった。

翔「おおらかで、優しくて、俺には無い魅力が沢山ある人がいいです」





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