第2章 君色に染まらせて
時間を忘れるようにキャンパスと向かっていると翔くんちのインターホンが鳴った。ロビーの前で待ってる宅配の人はどうやら大荷物みたいだ。
智「はい、今向かいます〜」
翔くんから預かった印鑑を持ってロビーへ向かう。
「お届けにあがりました〜」
智「あ、ありがとうございます」
「お荷物お部屋までお運び出来ますがどうしますか?」
智「じゃあお願い出来ますか、?」
届いたのは大きめのダンボールが4箱。1人じゃ無理だと思ったから結局手伝ってもらう事にした。
「では、これで。ありがとうございました〜!」
中身何だろう…?
玄関まで荷物を運び入れた宅配業者が帰った後大野は気になってダンボールを物色する。流石に無断で中身は開けられなかったから外側に付いてたタグを確認した。
智「オーブンと…これは炊飯器?」
翔くんもしかして俺が毎回家から炊いたお米とか調理器具を持って来てたの見て買ってくれたのかな?もしかしてプレゼント??
それにしても一度に沢山買ったなぁ。
翔くんの殺風景なキッチンが賑やかになるのを想像して次は何を作ってあげようかって考える。ふふ、休日は翔くんも一緒に料理して、料理が苦手な翔くんに俺が教えてあげたりとかしたら楽しいかもなぁ。
なんだか早く翔くんに会いたくて、お仕事中って分かってたけど「荷物届いたよ。ありがとう。早く翔くんに会いたいな」ってメールを送った。