第1章 隣にいてよ
智「しょおくんおかえりーーーー!!!」
翔「ただいま、!!!」
玄関のドアを開けた途端すぐに気づいた智くんが俺に駆け寄ってきて。両手を広げて来るから思わずハグしてしまった。
智「お疲れ様!もっと遅いって聞いてたけど収録早く終わったの?」
翔「そう!!今日めちゃくちゃ調子よくてさ、これも智くんのお陰だよ!!」
智「ふふ、そうかな?ありがとう〜」
腕の中で智くんがへにゃりと笑う。やばい、マキシマムかわいい…。心が満たされてくのを感じながら家に帰ると奥さんが晩飯作って待ってるってこういう事なのかな?なんて思たりした。
智「夕飯、もう少しかかるから先お風呂入っててね」
翔「お風呂まで、ありがとう。洗濯物も畳んでくれたんだね…。嬉しいけど、本当に無理しないでね。智くんの時間が一番大切なんだから」
やっぱり迷惑かけてるんじゃないかなって心配になったけど好きでやってるから大丈夫だって言われてしまったから素直にお礼を言って風呂に入る事にした。
翔「はぁぁ…気持ちいい…」
湯船にこんなにゆっくり使ったのっていつぶりだろ。毎日何かに急かされてる気がしてのんびりした事が無かったような気がする。
もっと自由が欲しい、好きなことをやりたいって理由で芸能活動を休止してる智くんに晩ご飯を作って家事までしてもらうのは幾ら本人が大丈夫だと言っていても申し訳ないという気持ちがやっぱりある。
これからは毎朝風呂掃除してから仕事行こうかな?生活力上げなきゃって思ったばっかだし…。
そんな事を考えてたらご飯が出来たみたいで、「しょおくんご飯だよ〜」ってリビングから呼ばれた。これからは俺も家事を率先してやろうって思って俺は湯船を上がった。