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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第1章 隣にいてよ



翔「頂きます!!」
智「いただきます〜」

晩ご飯は野菜と肉ががごろごろ入ったクリームシチューに焼いた食パンとコールスロー。今日は一緒に食べる初めての晩ご飯だからとフルーツポンチまで作ってくれた。

翔「美味しい!!智くんの作る料理はマジで美味しいよ!!好みが似てるからかな?具材おっきくて食べ応えあるのがとてもいいです!!」
智「翔くん食レポ上手だね〜。ふふ、頑張って作ったから嬉しいな。ありがとう」

それから智くんとは今日の収録がなんで2時間も巻けたのかとか、上手くMCが出来たんだよとか、俺が話したい事全部聞いてくれて。それにずっと一緒に仕事してきたからめちゃくちゃ俺の気持ち分かってくれて嬉しかった。


智「じゃあその回の夜会はとっとかないとな〜 翔くんの司会楽しみにしてるね」
翔「マジで!!嬉しい!じゃあさ、一緒に見ようよ!俺も時間作るからさ!」
智「いいよ。おつまみとか作ってお酒と一緒に見よう」
翔「最高だよ智くん!!!」


あ〜めちゃくちゃ楽しい。
プライベートに誰かが入って来るって、ただでさえ忙しいのに迷惑でしかないよって思ってたけど、智くんとはそんな事1ミリも思わなかった。寧ろ智くんならずっと一緒に居たいくらいに思ってしまう。
お酒も飲んで盛り上がってたら時刻は12時過ぎで。


智「じゃあ、俺そろそろ帰るね」
翔「え…?あ、あぁ、そっか。夜ご飯作りに来るって約束だったもんね」

てっきりこのまま泊まっていくような気がしてしまっていた。俺の家では道具が足りなかったのだろう。智くんは菜箸やサラダを入れてたタッパー、持参してきた調味料とかを大きめの手提げに詰め始めた。なんだかこのまま別れるのも寂しくて、でも特に引き止める理由も無かった俺は黙って智くんの様子を見つめるだけ。

智「それじゃあ、俺帰るから」
翔「うん…」
智「どうしたの?しょおくん、悲しい顔してる?」
翔「いや、何でもない。タクシーのとこまでは送っていくよ」
智「ふふ、ありがとう。また明日帰りの時間連絡してくれたら作って待ってるから」

不安な事があったら隠さなくていいんだぞ?と、智くんにまた勘違いされてしまった。今朝と同じようにまた両手を広げられる。本当に違うけど、智くんの優しさに甘えたくて…。俺ってずるい奴だなって思いながら智くんに腕を回した。


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