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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第1章 隣にいてよ



マ「お疲れ様です〜」
翔「お疲れ様」
マ「あ、お酒用意しときましたよ」
翔「ありがとう!」

出来たマネージャーは何時も仕事終わりにお酒を用意してくれている。今日はレモンサワーかなんて、何時もランダムで何が来るのか楽しみの一つだ。

翔「今日さ、収録終わりに飲みに誘われたんだけど断ったらすぐだよ」
マ「すぐって?」
翔「恋人疑われるって事!断る理由もさ、上手く言えねえし…」
マ「あ〜、翔さんのそういうのは皆んな注目してますからね…、大野さんの話もあまり出せませんから…。お疲れ様です」

酒が入ってつい信頼しているマネージャーには愚痴を零してしまった。


嵐としての活動を休止してから3ヶ月。メンバーは次々に結婚を報告し、残る独身者は俺とリーダーの智くんだけ。今も芸能活動してる俺は必要にフライデーされたりパパラッチされたりで地味にストレスになっていた。正直女性タレントさんからの熱のあるアプローチもな…。心狭いって思うかも知んないけど、どうせ金目当てなんだろとか思ったりして全然乗り気にならないし、そもそもマスコミはうるさいし。

智くんも同じで活動休止をしてる分余計にプライベートを撮られたりあらぬ噂を掛けられたりして相当迷惑してるみたいで。だから智くんの居場所が分かるような話題は極力避けたかったのだ。

晩ご飯一緒に食べるくらい自由にさせてくれよって感じだけど、それだけ人気になって注目を集めてるのは芸能人としてはありがたい事なのかなとも思う。


マ「今日は翔さんちでご飯ですか?」
翔「そうそう!智くんがね、これからは作ってくれるって!」

気の利くマネージャーが話題を変えてくれた。智くん、何作ってくれたんだろう…。
そうだよな。考えで仕方のない事はやめてもっと楽しい事考えよう…。折角風邪も治ったんだし。

俺は家で待ってくれてる智くんに思考をシフトする事にした。


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