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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第1章 隣にいてよ




翔「おいしい!!」
智「ほんと?ふふ、よかったぁ〜」

味噌汁とご飯と大きめのプレートには焼いたベーコンと目玉焼きとサラダが乗っていた。朝食なんて食べるのいつぶりだろ?自分の為に作るのはなんか時間の無駄な気がして、移動時間にコンビニ弁当や差し入れを食べたりしていたから、こんな風に誰かと食卓を囲むのは久しぶりだった。

智「翔くん体調はもう大丈夫そう?」
翔「うん!!お陰様で回復してるよ!もう全然元気!!」
智「ほんとに?よかった〜。電話かかってきた時は本当に心配したんだからね?」
翔「ごめんって、!本当、気をつけないとなぁ…俺の場合一人だから倒れたら助けてくれる人居ねえし…」


今現在櫻井には将来結婚を考えている恋人も浮ついた話すら無い。芸能界でアイドルとして身を置いてきた自分はそもそも恋人や結婚なんてのはリスキーな話で。何時も仕事優先だった櫻井は今もこうして一人で生活をしている。
偶に何のために頑張ってるんだ…なんて思う事もあったがアイドルが自分の夢だったんだから、と目を瞑って仕事ばかりしてきたのだ。芸能界の闇だよなぁ…なんて思いながらつい大野の前で愚痴ってしまった。


智「そっか、翔くん今恋人とか居ないんだ。」
翔「居ないよ笑 ずっと仕事ばっかしてたらね、もうこんな歳」

今回の件で少しは反省しなきゃな…俺も少しは生活力を付けないとと反省していると智くんから思わぬ提案を持ちかけてきた。


智「じゃあさ、俺が夜ご飯作りに行ってあげようか?」


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