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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第1章 隣にいてよ



>>>翔side

アラームの音で目が覚める。時刻は8時。今日は午後から取材と夜会の収録があるから午前中はゆっくり出来るので助かった。

(本当は解熱剤で誤魔化そうと思ってたからな…)

一週間も解熱剤でごまし続けてきた身体は限界を迎えて倒れる寸前だったが、智くんのお陰で体調はめちゃくちゃ良くなった。風邪薬を飲んでれば明日には全回復出来そうだ。

ベッドのシーツも変えられゴミ一つ落ちてない綺麗な部屋に感動しながらリビングへのドアを開けるとお味噌汁の匂いが鼻を擽った。

智「おはよう翔くん。ちゃんと8時に起きて偉いね」
翔「お、おはよ」

滅多に使ってなかったキッチンは智くんの手によって忙しなく動いている。お味噌汁の匂いは昨日買った鍋からするものだった。

翔「朝ごはん作ってくれたんだ」
智「うん。翔くんちに泊めてくれたからね。せめてものお礼だよ」
翔「いや!!俺が体調悪くて智くんを呼んだんだし、お礼なんて!!寧ろ俺がしたいくらいだよ、!!」

何か手伝おうと思ってキッチンの周りをうろうろしてたら智くんに笑われて翔くんはシャワー浴びて着替えてきなよと言われてしまった。ちょっとショックだ…。

翔「分かった。そうするよ…」
智「ふふ、じゃあ、俺が作った朝ごはん沢山食べて?嬉しいから」

明らかに俺が落ち込んだから言ってくれたんだろうけど、その言葉はちょっと…恋人っぽくて照れるというか…。智くんは昔から人との距離感が近くて、ドキッとする事がある。
懐かしいな…なんて思いながら俺はバスルームに向かった。


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