• テキストサイズ

異次元の出会い(魔入間)

第38章 王の教室



「……教職員全員の許可書、3日以内……加えて、
王の遺物に手出しする以上、それなりのリスクを覚悟して…」
「はーい、交渉成立。約束破るなよ先生、粛に、」
「……おい、お前の姉は置いて行け。」
「はぁ?」
「失神寸前だぞ?」
「あ"っ?」
「もう、駄目です、」
「ちっ、お任せしますよ。先生殿?」

青白い顔で、ギブアップを宣言したら、舌打ちされましたよ。
弟はどうしたのでしょう。
私の扱い雑になりましてございます。
……置いてかれました。

「ご、ご迷惑を……」
「喋るな。」

医務室に運んでもらってます。

「お前の弟はどうした。えらい変わりようだが。」
「どうも、悪周期と性格改変が同時に来たらしく。
おじいちゃんもショックでさめざめしてますよ。」
「ふん。いいきみだ。…しかし、密着度が半端ないな。」
「……思いました。朝からずっとです。
ずーと手を握られたままで、困りました。
使い魔として、何か関知することとか無いんですか?」
「……無い。」
「そう言うもんなんですか。」
「そう言うもんだ。」
「入魔のは、私の悪周期とはちょっと違いますね。」
「そうだな。お前達姉弟は規格に収まらんな。」
「……ははは。ご迷惑おかけします。」
「お前も謝ってばかりだな。」
「そうですか?でも、悪いことしたら謝らないと駄目でしょう。先生なら、謝罪を口にしなかったら、問答無用で捻るんでしょうね?」
「そうかもしれんな。」
「いやいや、間違いないですよ。」
「……もう、喋るな。尚更悪化するぞ。」
「は~い……」

結局、医務室に行ってから暫くして、早退に成った。
入魔のせいだから!


夜、寝静まった入間の部屋にそっと、忍び込む。
一度寝たら、中々起きないのは、義理だけど私達はよくにてる。

「アリさん、アリさん。」
「……美雪か?」
「何て事をしてくれたの!」
「まさか、ここまでガッツリかかるとは思ってなかったのよ!何度やっても解けないし。アメリ生徒会長の時と同じように心の引っ掛かりにがっちり一致しちゃったみたい。」
「じゃあ、心の引っ掛かりが解けるまでは、このまま?」
「……多分、」
「オーマイデビルー」
「まあ、危なかったら、俺ちん、全力で阻止するから。」
「……任せた。おやすみ。」
「おう。おやすみ。」

目処がたたないとは、困った!
平凡は逃げ出した。

/ 217ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp