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異次元の出会い(魔入間)

第38章 王の教室



あー目立ってる。
入魔を先頭に、アブノーマルのクラスメイト達が後をついて歩く。

「金獅子サブノックだ、でけぇ、」
「アスモデウス様だ!素敵!!」
「あれ、ギメルのジャズだ。」
「おい、ダレスの美雪も居るぞ!!」
「先頭はイルマ……くんだよな?」

ああ、凄く目立ってる。
何時も以上に目立ってる。
そして、何故か離してくれないんだよね。
掴まれた手。
視線をやれば、
あっ、いつの間にか恋人繋ぎに!
気がつかなかった。

アブノーマルクラスは職員室に乗り込んだ。

痛い。凄く痛い。
カルエゴ先生の視線が痛い。

応接用のソファーに対面で座る。
例に漏れず、入魔の隣に。

「問題児クラスの教室移動を要求する。」
「…キサマ…ッ、突然行軍してきたと思ったら、
何だその犯行声明文は…
そして、何だそのキャラは……」
「うんうん。これまでの俺は少々無欲すぎた。
カルエゴ先生もご存知でしょう?
我ら問題児クラスの教室の実にひどい有り様を!」

まあ、入魔の言わずとしていることはわからなくはない。
でも、カルエゴ先生が言うように問題を起こした面々を隔離しなくてはいけない学校側の都合も解る。

「だが、それにしても、待遇が悪い。」

クララちゃんに見取り図を出してもらって、入魔が説明したのは、

まず、距離的に授業の移動や登校にも不便で、ゴミ捨て場に近いから臭いも酷いし、古い校舎のため、寒さも暑さも防げない。
カルエゴ先生は、他に空き教室がないからとはねつける。

「おいおい、あるだろ?
王の教室を開けろ
あそこなら1年塔も校門も近い。
何よりも王の教室と言う格がいい。」
「!?」

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こわい。
カルエゴ先生の背後にケルベロスが現れる。
空気が震える。
バチバチ言ってるよ。
向けられる殺意が痛い。
ああ、今のカルエゴ先生なら視線だけで息の根を止められるんじゃないかな?

「あそこは我が校が誇る名誉教室だ。
貴様らごときが使用するなど、身の程をしれ」
「ごときねえ?
なら、証明しよう。
俺たちが「王の教室」を使用するにたる生徒だと
悪魔学校教員過半数の移動許可書を2週間居ないに集める。
いかがですか?」

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