第37章 正反対の入間
校門前に馬車をつけ、降りる。
私は、手を握られたまま、引っ張られるように歩いた。
その場にいた生徒達が、様子の違う入魔を眺めている。
戸惑い、ざわつく面々をものともせずに、堂々と歩く入魔。
アブノーマルクラスについても、態度は変わること無く、むしろ、くつろいでる。
私は、現在も入魔の隣に座らされている。
入魔の変貌ぶりにざわつき、戸惑うクラスメイト達。
皆、悪周期だとの認識を示した。
やっぱりそうなのか。
悪周期になると、こんな感じに性格が変わる。
きっと、入間がアリさんと寝る前に何か話して、その内容をアリさんが反映してやった感じか。
……余計なことを!
回りに人も居るし、入魔が協力的ではないかもしれないため、まだ、アリさんを呼び出せていない。
寝てるときに問いただすか?
どうしたらいい?
うーん、
「寒い……上に、何か臭くないか?」
「ああ、これは、」
ガッコン!
……ああ、またか。
教室前に出る。
ここは、ごみ捨て場に近いから、下まで行くのがめんどくさい悪魔が、ゴミを棄ててく。
臭いから私達が下まで棄てに行く。って言うサイクルに成ってる。
私も、前々からこのゴミに関しては腹がたっていたが、
「ラファイア」
入魔がイフリートモードでゴミを灰にした。
皆が驚愕してる。
「決めた、俺はこの納屋から、城に移るぞ」
爆弾宣言。
再度、手を握られ、引っ張っていかれる。
「ど、どこ行くの?」
「職員室。直談判さ!」
やだ、面倒事の臭い。
また、睨まれるからやだ~