第3章 使い魔召喚
声をかけてきたのは、入学式で私達を睨んでいたあの怖い先生。
「貴様は、」
「あっ、美雪です。」
「知っている。ここで何をしている。
召喚の儀式があるだろう。」
「はい。体調が悪くなりまして……」
事情を話そうかどうか迷った。
男の人に(悪魔だけど、)女の事情を話してわかるのか、第一、悪魔に生理何てあるのだろうか?
まごまごしていると、痛みの波が来て、うずくまった。
痛みに震える私をみて、何となく察してくれたようで、
「医務室に運んでやる。」
「あ、ありがとうございます。」
「無理にしゃべるな。」
「はい。」
抱えあげられて、医務室に運んでいただきました。
「使い魔召喚の儀式は後日にしてやる。保護者に伝えておけ。」
「はい。ありがとうございました。」
医務室の先生を通してオペラさんに連絡をとってもらう。
飛んできたオペラさんに何をしたのかと問い詰められて、事情を話すと
「不便ですね。」
「ごもっともで。」
とりあえず、早退になりました。
これまた、抱き抱えられてお屋敷に帰ってくると、おじいちゃんの笑い声。
なんだなんだと思ったら、あの怖い顔の先生が入間君といて、おじいちゃんと喋ってる。
「召喚解除?(ヾノ・∀・`)無理無理。
無理やり解除しようものなら、君達死ぬよ?」
「……はう!!」
「先生ー!!!!!」
悪魔の世界も先生は大変なんだね。
合掌。
契約解除不可。
その後、ショックから先生は寝込み、
入間君の評価は測定不能となった。
登校初日、使い魔獲得。
入間君は悪魔を使い魔にした悪魔として悪名を轟かせたらしい。
私は、それから2日間寝込みました。
その間に魔界の薬を飲むことになり、苦い苦い薬を滋養強壮の為に飲むはめになりました。